「哀(かなしみ)」という、繊細で深い感情がおきた時、どう向き合うのか、また受け入れていくのか一緒に考えていきましょう。
「哀しみ」は、心があなたを大切にしている証拠
「哀しみ」の感情が生まれる時、それは、あなたを大切にしてほしいという、心のサインなのです。最近、思いっきり泣きましたか?苦しかったり、辛いことを我慢していませんか?

我慢すること、忍耐が正しい、人前で泣いてはいけない、など「哀しみ」はよくないものという昔の風習が根強く、うまく「哀しみ」を表現できない人が多い印象があります。
「哀しみ」はふたをするものではなく、自分を癒し素直さを実感するための大切なプロセスなのです。
悲嘆反応
「悲嘆反応」という言葉を知っていますか?
悲嘆反応とは、大切な人を亡くしたり、大きな喪失を経験した時に起こる心や体の反応のことです。英語で、グリーフといいます。
これは病気ではなく、大切なものを失ったという、人間として自然な反応なのです。

実際に、どんな反応が出るのでしょうか。
①心の反応
- 激しい落ち込み、孤独感
- 自責の念(もっと自分にはできることがあったのにという自分を責めること)
- 怒り(なぜ、自分だけがこんな辛い思いをするの?)
- 感情の麻痺(涙も出ず、何もする気になれない)
②体の反応
- 眠れない、または、いつも眠い
- 食欲がない、または、食べ過ぎてしまう
- 身体がだるい、疲れが取れない
- 動悸、頭痛

③行動の反応
- 故人のゆかりの場所を訪ねたり、避けたりする
- ぼーっとして、ミスが増える
- 人付き合いをさける

哀しみに向き合うための3ステップ
感情に飲み込まれず、かつ見て見ぬふりをしない具体的な向き合い方を一緒にしてみましょう。
①「今、自分は悲しいんだね」と実況中継する
自分の今の感情に名前をつけ、客観的に眺める。哀しい気持ちになったとき、私は今、辛いんだ、心が悲鳴を上げている悲しみなんだなどと、名前をつけてみましょう。

②身体の感覚に集中する
胸がしめつけられる感じ、のどの奥が熱いと感じるなど、思考ではなく「体」で感じつくす

③涙を「こころのデトックス」として許可する
涙にはストレス物質を流す効果があることを科学的・心理的に肯定する

哀しみの底にある「宝物」を探す
- 自己対話:「私は何に対してこれほどまでにかなしんでいるのか?」と掘り下げる

- 価値観の再確認:哀しみの正体は、自分が人生で「本当に守りたかったもの」「理想」であることに気づく

- 静寂の効用:悲しんでいる時間は、人生の「踊り場」。次のステップへ進むための静かなエネルギー充電期間である

まとめ
哀しみは消し去るものではなく、自分の一部としてなじませていく
今日流した涙が、いつかあなたの優しさの根っこになりますように」



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